物流業界

(物流業界の将来性は低い?)転職にもおすすめの理由を徹底解説

このようなお悩みはありませんか

・物流業界で今後このまま働きつづけるか迷っている

・物流業界に転職しようか悩んでいる

・物流業界の将来性をなんとなく知りたい

物流業界の将来性があるか不安です…というお悩みはありませんか?

結論から申し上げますと、物流業界の将来性は非常に高いです!ただし、2024年問題など大きな課題もあります。

私は物流業界で10年以上、配送会社や作業会社の管理を行ってきました。そこで得た情報をもとに物流業界の今後について分かりやすく説明します。

今回の記事をご覧いただくと、物流業界の課題と将来性がわかります。

物流業界は将来性が高い理由

今後も社会は発展を続け、ますますデジタルな世の中になることが予想されます

それに伴って物流業界の担う役割も大きくなっていくと考えられるため、将来性のある業種だといえます。

物流業界の動向について、国土交通省の物流政策課「物流を取り巻く動向について」(令和2年発表)によると

運輸業界は約38兆円産業。うち、物流業界は約24兆円を占める一大産業。
物流業界は、全産業就業者数の約4%を占めている。

001354692.pdf (mlit.go.jp)

以上のことから物流業界は市場規模も大きいことが分かりますね。

しかしながら現状では大きな課題と取り組みべきことがあります。

【物流業界】今後の課題

物流業界は明るい業界と言われてはいますが、大きな課題もあります。

物流業界の課題とは、人口減少や高齢化による人手不足や小口配送の増加です。

近年Amazonや楽天をはじめとするネットショッピングの需要拡大により、簡単にものを注文できすぐに届くというのが当たり前になってきました。

その反面、ドライバーの負担は大きくなり、物流業界全体で勤務時間が長くなっています。

企業は新たな人材を確保したいと思っていても、若い世代の人材が集まりにくいのが現状です。

さらには、2024年問題は物流業界に大きな影響を与えます。

物流業界の2024年問題

2024年問題とは、「働き方改革関連法の施工により、各業界で生じることが懸念される諸問題」を指します。

2019年に働き方関連法が施行されましたが、自動車の運転業務については各種制限が猶予されました。

従来、物流業者は長時間労働、低賃金、協力業者への安い単価での再委託することができたことで成り立ちました。しかし、2024年には、物流業界に対してもほかの業界と同じように制限が適用されます。

物流業界は現時点でもドライバーが不足しており、深刻な問題になっています。

2024年問題に対応するには、今のうちから何らかの対策を講じる必要があるというわけです。

少子高齢化問題と物流・運送業の人手不足問題

日本の総人口はこれまで増加してきたが、2005年を境に減少傾向となっています。

今後、更に人口減少が進み、2065年には9000万人程度となる見通しです。

現在も少子高齢化が急速に進行しており、2065年には総人口の約40%が65歳以上になる見通しで、生産年齢人口は2020年比約2,600万人減となる見通しとなっています。

人口は減少しますが、ネットショッピングの増加によりドライバーへの負担は大きくなるのが現状です。

出典:みずほ総合研究所

物流業界の解決策

物流業界に課題はありますが、解決策はあります。

物流システムの導入とデジタル化

効率的な倉庫システムの開発や導入や在庫管理や出荷業務のデジタル化は、多くの企業で進められていますし、省人化は業務の負担を大きく軽減できます。

倉庫の管理を行うWMSは、その一つです。ピッキングなどの作業の効率化に繋がりますし、作業員や商品の動きがデータで蓄積されれば分析もできます。

物流ロボット等を用いたオートメーション

EC需要拡大により物量が増加した物流現場では、物流オートメーションが注目されています。

RPA、マテハン、物流ロボットなどデータや一部のものの動き、作業に特化した自動化は人手不足の日本国内でますます浸透していくでしょう。中でも各業界でも関心が高いのが物流ロボットです。

物流業務において、人の手足のかわりなるようなさまざまな用途の物流ロボットが誕生しており、重いものを運ぶといった作業負担がどんどん軽減されることが期待されています。

自動運転とドローン

人手不足が深刻化しているトラックのドライバーの問題は、トラックの自動運転やドローン配送を利用することで解決の糸口を見つけられるでしょう。

ただし、自動運転もドローンも日本では法整備などが整っておらず、まだ課題が山積している状態です。しかし、海外では実験が繰り返されており、導入に向けての動きが加速している現状があります。

海外でもEC業界の拡大は目覚ましく、いかに効率的に物流業務を行えるかは生き残るために重要な課題です。

今後は21世紀型の物流システムが、業界に大きな影響をもたらす可能性が高いといえるでしょう。

AIを用いた物流効率化

AI活用による物流システムの効率化も、物流の課題を解決するための糸口になります。

AIによって業務の簡素化や俗人化解消ができれば、余計な人件費といったコストが削減できる可能性があるからです。例えば、今まで人が経験に基づいて作成していた配送コースの作成もAIによるデータ蓄積で可能となります。

AIは導入する期間が長くなるほどに学習が積み重なり、正確性が増します。

すでに大手物流企業ではAIを導入しているところもあるため、トラックの自動運転やドローンよりも日本では現実的に導入しやすいでしょう。

改革は急務

企業内での効率的な組織改革が急務です。

具体的には、QRコードや倉庫管理システムなどのITツールなどを活用したドライバーの待機時間の短縮、在庫量の最適化などを行なって、生産性向上に取り組む必要があります。

物流業界は転職におすすめ

未経験からホワイト企業に転職する方法として物流業界をおすすめしています。

理由としては、未経験でも転職しやすいからです

もちろん、某有名商社や製造業などに入社できればいいのですが、中途採用かつ未経験であれば書類選考すら通らないこともあります。私自身、飲食業界から物流の事務系に転職を行い、年間休日120以上、収入は1.5倍となりました。

物流企業には高待遇や高い安定性を持ち合わせた企業なども多くありますので、ぜひ一つの選択肢として検討してみましょう。

人気がない=倍率が低い

なぜ転職しやすいかといえば、人気がないこれにつきます。

物流は裏方の仕事がメインとなりますので華やかではない印象があります。

ただし、新卒の人気度ランキングに物流の企業が上位に入ることはほとんど無いのが現状です。

あくまで業界として人気がないのであって、職場環境の内容はとてもいいところはあります。

有名企業が少ない

有名=認知度ですので、CMに出てたり、日常的に見かける企業は人気が高い傾向あります。

実際、就活生に人気の企業ランキングには、花王やサントリー、集英社と一般的に有名な企業が占めています

一方で物流企業は、宅配便の佐川急便やヤマト運輸、ECのアマゾンなどを除いて有名企業は少ないのが現状です。

3Kのイメージがある

3Kとは、きつい、汚い、危険の頭文字を取ったものです。

物流のイメージといえば、大型トラックで重量物を長距離運び・重い荷物を運ぶ重労働といった無骨でハードなイメージを持たれる方が多いと思います。

しかしながら職種をシステム系や管理、営業などの事務系に絞るとホワイトな企業も存在しています。

さらに働き方改革や人口減少による3Kの企業では人が集まらなくなっていますので、急速に改善がすすんでいます。

待遇が悪そうというイメージがある

3kのイメージを持っている人が多いので、待遇も悪いと思っている方がいますが、実際は”企業”によります。

大手企業であれば福利厚生もしっかりとしたところもありますので、そういった企業を見つけることも重要ですね。

宅配便で有名なヤマトホールディングスや佐川急便は女性のドライバーも増えてきており、働きやすい証拠でもあります。

今後女性活躍や外国人労働者も増加しますので、さらに働き易い企業は増えてきます。

物流業界で活躍するために

物流は今後も無くなることはありませんし、需要は高まってくると予想されています。

物流業界の課題に対する打ち手は、ロボットや新しいシステム導入などクリエイティブな発想ができる人材が求められています。物流業界で活躍する人材になるためには、物流全体の課題に対してスピーディに解決策を講じていく必要があります。

初めはだれしも小さな改善を行うところから始まりますので、小さな一歩から踏み出していきましょう。